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入社のきっかけを教えてください
「人々の生活を支えるインフラに関わりたい」という思いが、入社の大きなきっかけです。小学生の時、地元の福島で東日本大震災を経験しました。私の地元は原発から30キロ圏内に位置し、震災発生時には道路や交通機関が途絶えてしまい、住んでいた地域が孤立しそうになる状況を直に体験しました。その中で、寸断された道路が迅速に修繕され、物資が届くようになったことで、普段当たり前に享受しているインフラのありがたみを痛感しました。「道が通る」ことがもたらす安心感と希望を実感し、将来はインフラの維持管理を通じて、人々の日常を支える存在になりたいと考えるようになりました。
就職活動では様々な企業を見ましたが、特に1日に約100万台が利用する日本の大動脈である首都高速道路に強く惹かれました。震災時、大きな被害を受けたにもかかわらず、わずか1週間ほどで主要路線が復旧したという事実を知り、その迅速な対応と高い技術力、そして社会を支える使命感に深く感銘を受けました。自分もその一員として、大規模なインフラを支えたいと強く思ったことを覚えています。
また、WaveDoctor®(ウェーブドクター※)をはじめとする独自の点検技術を知ったときも、その先進性に驚きました。最先端の技術で安全を支える仕事に魅力を感じ、社会に必要不可欠なインフラを守っていきたいという気持ちは今も変わりません。
(※道路を走行しながら、道路照明の照度・輝度、ETC設備などの無線設備の電界強度・トンネル内の温度や湿度、路面温度など、複数のデータが取得できる車両。首都高技術株式会社が開発)
02
現在どんな仕事を担当されていますか
現在は、首都高の電気設備と機械設備に関する積算業務に従事しています。積算業務とは、工事を施工する際に必要な費用を算出する仕事です。入社1年目は、積算業務のほか測定業務など幅広い業務に携わり、2年目から本格的に積算業務を担当することになりました。
昨年度までは、照明設備やCCTVカメラ、受配電設備といった電気設備の積算のみを担当していましたが、今年度からはそれに加えて、トンネル内の水噴霧設備や消火設備など、機械設備の積算も担当するようになりました。さらに、今年から電気・機械双方の積算チームのリーダーも任せていただいています。そのため、自分の業務だけではなく、チーム全体の進捗管理やメンバーのサポートも担う役割を担当しています。
03
仕事でやりがい・達成感を感じるのはどのような時ですか
積算の仕事は表立って目立つものではありませんが、首都圏の大動脈である首都高速道路の「確かな土台を支えている」という点に大きなやりがいを感じています。私たちが算出した数字が、数年後に完成する構造物や設備の設計・施工の指針となるからです。「まだ形になっていないインフラが、やがて多くの人々の暮らしを支える」そんな土台を作っている責任の重さが、日々のやりがいにつながっています。
積算は単にコストを計算するだけではなく、図面を読み解き、現場の状況を考慮するなど、考えるべき要素が非常に多い奥深い仕事です。入社3年目でリーダーを任された当初は戸惑いもありましたが、チーム全体を見る力が身につき、非常に勉強になっています。特に、担当して日が浅い機械分野について質問された際「分からない」では済まないため、誰よりも勉強して的確なアドバイスをする必要があるという責任感が、自身の成長のモチベーションです。
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社内の雰囲気・魅力について教えてください
社内はとても風通しがよく、コミュニケーションが活発な雰囲気です。上司や先輩、後輩といった立場に関わらず、自分の意見を言いやすい環境だと感じています。困ったことがあれば気軽に相談でき、特に先輩方は一つ質問すると多角的に答えてくださるので、いつも助けられています。また現場経験が豊富な方が多いため、図面だけでは分からない専門的なことを、具体例とともに教えていただけるのは、大きな支えになっています。
積算作業は一人で行うことが多いですが、チェックなどはチーム全体で行うため、協力しながら仕事を進めます。互いにサポートし合えるこの環境が、当社の大きな魅力だと思います。私のように、若手にも成長のチャンスが多く与えられるので、意欲のある方には最適な職場です。
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プライベートの過ごし方を教えてください
休日は家でのんびりと過ごすことが多いです。映画を観たり、甘いものを食べながらごろごろしたりする時間が好きです。一方で、リフレッシュのために月に1〜2回のペースでディズニーリゾートへ行っています。アトラクションやショーを楽しむのはもちろん、その場所にいるだけで、パーク全体の雰囲気にとても癒されます。家から1時間くらいかかるのですが、始発で行って閉園間近までいることもあります。年間パスポートの販売が再開されたら、すぐにでも買いたいと思っています。なお、職業柄か、パーク建物の設備がつい気になることもあります。建築関係の仕事をしている友人と「どこに非常口があるのだろう」などと話しながら楽しんでいます。