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入社のきっかけを教えてください
前職は橋のメーカーで、橋を架ける工事の現場管理を担当していました。全国各地の現場を回り、工事の進捗や品質、安全を管理する仕事です。学生時代から橋の仕事を目指していたわけではないのですが、実際にやってみると非常に面白く、やりがいも感じていました。
ただ、働き方が全国の現場を渡り歩くスタイルで、短いものだと4ヶ月周期で勤務地が変わることもありました。関東に行ったかと思えば次は関西へ、という生活を6年ほど続ける中で、この先の人生を考えたときに「もう少し落ち着いて一つの場所でキャリアを築きたい」という気持ちが芽生えてきました。
ちょうどそんな時期に、首都高技術で働く大学の同期と話す機会があり「中途採用を募集している」と教えてもらったのが、応募のきっかけです。募集内容も私の施工管理の経験を活かせるものだったので、良い機会だと思い、応募しました。面接ではこれまでの経験をしっかりお話しし、スムーズに入社に至りました。
02
現在どんな仕事を担当されていますか
2018年に入社後、初めは施工管理部に配属されました。前職と同じ施工管理ですが、工事を請け負う「受注者」から、工事を発注する「発注者」へと立場が変わりました。受注者の大変さを知っている分、事前に経験に基づくアドバイスができるなど、仕事の進めやすさという点では良いギャップを感じましたね。
その後、いくつかの部署を経て、2025年からは「首都高日本橋区間地下化事業」に携わっています。私の担当は、工事の準備段階における地下埋設物の調整業務です。地下化のために地面を掘るには、地下に複雑に埋まっている電気・ガス・水道などといった重要なインフラ設備を移設する必要があります。各インフラ企業様と打ち合わせを重ね、移設ルートや工程を調整していくのが私の役割です。まだ始まったばかりの業務なので、まずは地下埋設物の位置図などを正確に覚えることに必死になっています。
03
仕事でやりがい・達成感を感じるのはどのような時ですか
現在の業務は「首都高日本橋区間地下化事業」という大きなプロジェクトの第一歩となる、重要な仕事です。この準備が遅れると事業全体に影響が出るため、プレッシャーは大きいですが、その分強いやりがいを感じています。シールドトンネル工事のスタートにむけて、各インフラ事業者さんの移設工事も段階的に進める必要があり、調整には年単位の時間がかかります。この調整業務をやり遂げ、工事を計画通りにスタートさせられたときには、大きな達成感が得られると期待しています。
事業が完了した後には移設した埋設物をまた元の場所に戻す計画もあります。このように、このプロジェクトは非常に長期的です。そうした未来まで見据えた仕事に今、自分が関わっていると思うと身が引き締まる思いです。
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社内の雰囲気・魅力について教えてください
社内は非常に風通しが良く、役職など関係なく何でも相談できる雰囲気です。中途入社の私に対しても皆さんとても優しく、会社のルールなど分からないことも気軽に質問できたので、すぐに職場に馴染むことができました。
会社の魅力は、まず「転勤がないこと」です。一つの場所で腰を据えて働ける環境は本当にありがたいです。また、「休暇の取りやすさ」も大きな魅力ですね。前職は多忙で年次休暇を使ったことがなかったので、転職当初は「こんなに休んでいいのだろうか」と少し罪悪感を覚えたほどです。もちろん、自分の仕事の調整は必要ですが、休みが取りやすいのは、仕事が属人的にならず、誰かが休んでもチームでカバーし合える文化があるからだと思います。さらに資格取得への支援制度が充実しており、キャリアアップを目指せる点も魅力です。
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プライベートの過ごし方を教えてください
休日は、ほとんどの時間を1歳の子どもと過ごしています。公園に行ったり、ドライブをしたりと、全力で家族サービスをするのが一番の楽しみです。子どもが電車好きなので、家の近くの線路へ散歩がてら、よく一緒に電車を見に行きます。私としてはミニカーで遊んでほしいのですが、全く興味を示さず、電車のおもちゃに夢中です。転職してプライベートの時間がしっかり確保できるようになったことで、子どもの成長を側で見守れるのは、何事にも代えがたい喜びです。