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入社のきっかけを教えてください
学生時代は建物の補修方法を研究しており、新しいものをつくるより、今あるものを長く大切に使う維持管理の仕事に携わりたいと考えていました。就職活動では建設業界から見始めましたが、少し違うと感じて、インフラや不動産関係にも視野を広げました。
実は、就職活動を始めるまで首都高技術株式会社のことは全く知りませんでした。インターンシップに15社ほど参加する中で出会った一社です。さまざまな企業の中でも特に、社員の方々の雰囲気がとても良く、自分に合っていると感じたのが入社の決め手です。現場見学の移動中など、私の何気ない質問にも真摯に、そして優しく答えてくださったのが印象的でした。社員さん同士の和やかな会話から風通しの良い社風を感じましたね。また「転勤がない」という点も、長く働き続ける上で魅力を感じたポイントです。
02
現在どんな仕事を担当されていますか
入社1年目は「施設部施設設計課」で、パーキングエリアや換気所といった「道路附属施設物」の補修設計を担当しました。大学で学ぶ設計とはアプローチが異なるので、本当に何も分からない状態からのスタートでした。
入社2年目に、「構造管理部建築点検課」へ異動となりました。配属1年目は補修設計の対象だった道路附属施設物を、実際に点検する業務を担当しました。現在は、首都高の西地区にある道路附属施設物の建築点検に関わる全ての業務を担当しています。主な仕事は、パーキングエリアや料金所などを定期的に点検し、報告書にまとめることです。現場での作業だけでなく、関係各所との事前調整から工程・予算管理まで、業務は多岐にわたります。
2025年からは、首都高での点検業務と並行して、その技術を活かした「外販業務(首都高以外の業務)」として鉄道会社様の施設点検にも従事しています。この業務は10年以上前から続くもので、当社の実績をご評価いただいたのが始まりと聞いています。駅の地下にある機械室など、首都高とは異なる施設も多いですが「損傷が進行した場合、どのような影響を及ぼすか」を予測する首都高での経験は、鉄道会社様の点検でも大いに役立っていると感じます。
近年は、老朽化した施設の中で人が直接立ち入れない場所(煙突のようにそびえ立つ換気所の排気塔の内部や、天井裏の狭い空間など)の点検も課題となっています。そこで、ドローンやファイバースコープといった最新技術を提案し、より安全で正確な点検業務を進めています。
03
仕事でやりがい・達成感を感じるのはどのような時ですか
点検業務は、お客様の安全に直結する責任の大きな仕事です。日々の点検で、放置すれば事故につながりかねない損傷を発見し、迅速な対応で第三者被害を未然に防ぐことができた時には、社会の安全に貢献できたと実感し、心から「良かった」と思います。
また、私たちは現場の状況を最も詳しく把握している立場です。そのため、首都高速道路の担当者の方から技術的な質問や相談を受けることも多くあります。自分が持つ専門的な知識や経験を活かして、そうした相談に応え、問題解決に貢献できた時にも大きなやりがいを感じます。
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社内の雰囲気・魅力について教えてください
社内はとても風通しが良く、上司や先輩方も優しいので、困った時にはいつでも相談できます。何か問題が起きた際には、担当者に任せるのではなく、課のメンバー全員で解決しようという体制が根付いています。
会社のサポート体制の手厚さを特に実感したのは、資格取得の時です。昨年、一級建築士の試験に合格できたのですが、会社の支援なしには難しかったと思います。実は、試験の難しさを聞いていたので、当初は取得に消極的でした。しかし、仕事をする上での必要性を感じ、挑戦することにしました。試験前は、上司や先輩方が「勉強時間を確保できるように」と業務量を調整してくださり「頑張れ」という周りの方々の温かい応援も本当に大きな力になりました。資格スクールの費用を補助する制度もあり、挑戦しやすい環境が整っていることは大きな魅力です。
最近では女性社員も増えてきました。私が所属する施設系の部署でも女性社員が増えていて、私自身は、女性目線から働きづらさを感じたことはありません。安心してキャリアを築ける環境だと思っています。
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プライベートの過ごし方を教えてください
休日は仕事のことを考えず、オンとオフをしっかり切り替えることを大切にしています。土日祝日が休みなので計画も立てやすく、友人と会ったり、趣味の旅行に出かけたりしてリフレッシュしています。週末に1泊2日で旅行に行くことも増えました。休日を思いきり楽しむことで、心身ともにリフレッシュでき、休み明けにはまたスッキリした気持ちで業務に取り組めています。